2008-09-10 (Wed)✎
シアター・コクーンでの
SISカンパニー公演
会場は、椅子が移動して真向かいにも
客席が・・・・
その客席の真ん中、ぐるりと
四方囲みの舞台が出現しています
『人形の家』原作を読んだ事はなくて
大まかな粗筋を聞いた程度の観客ですが・(笑)
キャスト
ノラ・ヘルメル・・・・・・・・・・宮沢りえ
トルヴァル・ヘルメル・・・・堤真一
ニルス・クロクスタ・・・・・・山崎一
ドクター・ランク・・・・・・・・千葉哲也
クリスティーヌ・リンデ夫人・神野三鈴
アンネ・マリーエ(乳母・・・松浦佐知子
ヘレーネ(メイド)・・・・・・明星真由美
回る舞台の上のセットは僅かで
ソファーだったり
小さなテーブルと椅子だったり
買い物から帰って来るノラ・・・・
夫に声をかけ、甘える
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何処にもあるような夫婦の風景
メイドがいて可愛い3人の子供
従順な妻
貴方がいなければ駄目なの
貴方がいなければ、何も出来ない
ノラは言います
その言葉が夫にとって望ましい言葉だから・・
ただ一つ ノラは夫に秘密がある!
女の社会的地位が低く父親・夫の
同意なしには、社会的行為も
制限される時代
父親の庇護の下から 結婚によって
夫の庇護の下に移され 無垢な女
意思を隠して、父親や夫の考えに
沿うように行動してきた、
まさに人形
父親が死の床に就いた時
夫も重病に倒れ その命を助けるため
借金をするが、夫・父の保障がなければ
何も出来ない・・・
友人に借りる事が出来たのは、
父親の保障のサインを自らが書いて
欺いたから。
その秘密は夫に隠したまま
日を重ねる夫婦の日常は
うわべは平穏でも心をぶつけ合う
会話をした事がない
宮沢ノラ
影をもった明るさが印象的
屈折した心のまま
狂ったように踊るタランテラが
痛々しい
時には幼子のように、はしゃぎ
笑いながら・・甘えながら、
知らない故の論理も
事件は起こるべくして起こったが
思わぬ結果を生む
自らの意思を貫く為に
籠から飛び立つ小鳥が
白い小鳥がそこにいました。
堤ヘルメル
エリートのヘルメル
従順な妻、可愛い子供
自分の思い通りの家庭に
包容力のある優しい夫
それでも幼児性が見える気がする
堤ヘルメル
家を出ると宣言する妻の心が見えない
わかろうとしない
だから~っと舞台を見ながら声を
掛けたくなったりして・・・(爆)
山崎クロクスタ
敵役のような存在だけれど・・
ノラに頼まれお金を貸した友人役
今は職を失い、夫に隠した借金と
サインの偽造をネタの
圧力はかなりのもの
ちょっといびつな人物像
魅せていただきましたよ
菅野クリスティーヌ
ある意味ノラとは対極にあるとも
言える友人
人の為に生きる人生を送って来た
たった一人になった今
働いても、心には空ろな思いが
満ちている・・・・
千葉ドクターランク
夫婦の共通の友人として
常に回りにいる・・
宮沢ノラと千葉ランク
最後の別れのシーンが
意味深く台詞以外で、
語ってくれる
自由が、声高に叫ぶ事無く
手に入る現在
でも本当に自分の足で
しっかと立っているのだろうか
自分勝手と非難されても
飛び立つノラの生き方。
いったい何処にあの激しい想いが
潜んでいたのかと・・・・
光に包まれた階段を
一歩ずつ上って行くノラ
まるで自由への階段のようでした
Return
SISカンパニー公演
会場は、椅子が移動して真向かいにも
客席が・・・・
その客席の真ん中、ぐるりと
四方囲みの舞台が出現しています
『人形の家』原作を読んだ事はなくて
大まかな粗筋を聞いた程度の観客ですが・(笑)
キャスト
ノラ・ヘルメル・・・・・・・・・・宮沢りえ
トルヴァル・ヘルメル・・・・堤真一
ニルス・クロクスタ・・・・・・山崎一
ドクター・ランク・・・・・・・・千葉哲也
クリスティーヌ・リンデ夫人・神野三鈴
アンネ・マリーエ(乳母・・・松浦佐知子
ヘレーネ(メイド)・・・・・・明星真由美
回る舞台の上のセットは僅かで
ソファーだったり
小さなテーブルと椅子だったり
買い物から帰って来るノラ・・・・
夫に声をかけ、甘える
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何処にもあるような夫婦の風景
メイドがいて可愛い3人の子供
従順な妻
貴方がいなければ駄目なの
貴方がいなければ、何も出来ない
ノラは言います
その言葉が夫にとって望ましい言葉だから・・
ただ一つ ノラは夫に秘密がある!
女の社会的地位が低く父親・夫の
同意なしには、社会的行為も
制限される時代
父親の庇護の下から 結婚によって
夫の庇護の下に移され 無垢な女
意思を隠して、父親や夫の考えに
沿うように行動してきた、
まさに人形
父親が死の床に就いた時
夫も重病に倒れ その命を助けるため
借金をするが、夫・父の保障がなければ
何も出来ない・・・
友人に借りる事が出来たのは、
父親の保障のサインを自らが書いて
欺いたから。
その秘密は夫に隠したまま
日を重ねる夫婦の日常は
うわべは平穏でも心をぶつけ合う
会話をした事がない
宮沢ノラ
影をもった明るさが印象的
屈折した心のまま
狂ったように踊るタランテラが
痛々しい
時には幼子のように、はしゃぎ
笑いながら・・甘えながら、
知らない故の論理も
事件は起こるべくして起こったが
思わぬ結果を生む
自らの意思を貫く為に
籠から飛び立つ小鳥が
白い小鳥がそこにいました。
堤ヘルメル
エリートのヘルメル
従順な妻、可愛い子供
自分の思い通りの家庭に
包容力のある優しい夫
それでも幼児性が見える気がする
堤ヘルメル
家を出ると宣言する妻の心が見えない
わかろうとしない
だから~っと舞台を見ながら声を
掛けたくなったりして・・・(爆)
山崎クロクスタ
敵役のような存在だけれど・・
ノラに頼まれお金を貸した友人役
今は職を失い、夫に隠した借金と
サインの偽造をネタの
圧力はかなりのもの
ちょっといびつな人物像
魅せていただきましたよ
菅野クリスティーヌ
ある意味ノラとは対極にあるとも
言える友人
人の為に生きる人生を送って来た
たった一人になった今
働いても、心には空ろな思いが
満ちている・・・・
千葉ドクターランク
夫婦の共通の友人として
常に回りにいる・・
宮沢ノラと千葉ランク
最後の別れのシーンが
意味深く台詞以外で、
語ってくれる
自由が、声高に叫ぶ事無く
手に入る現在
でも本当に自分の足で
しっかと立っているのだろうか
自分勝手と非難されても
飛び立つノラの生き方。
いったい何処にあの激しい想いが
潜んでいたのかと・・・・
光に包まれた階段を
一歩ずつ上って行くノラ
まるで自由への階段のようでした
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