2011-06-24 (Fri)✎
新国立劇場 中ホール

昼の部と言った方が合いますね(笑)
演目は 『雨』
会場ロビーにはこんな風景があり・・・

紅花で埋まっています。
この写真には写っていませんんが
前のほうに紅屋の番傘もおいてありました。
出演
徳(拾い屋)・・・・・・・・・・・・・・・市川亀治郎
おたか(紅屋喜左衛門の妻・・・・永作博美
花虫(芸者)・・・・・・・・・・・・・・・梅沢昌代
親孝行屋/藩士・・・・・・・・・・・・・・たかお鷹
おかね/白石屋・・・・・・・・・・・・・・花王おさむ
腕香者/住吉大明神宮司・・・・・・・山本龍二
釜六(男娼)・・・・・・・・・・・・・・・・山西惇
花売り/金七(紅屋番頭)・・・・・植本潤
願人坊主/佐藤愕夢・・・・・・・・・・・酒向芳
太皷叩き/長谷川又十郎・・・・・・・武岡淳一
井戸浚え/浜島庄兵衛・・・・・・・・・石田圭祐
桶直し/最上屋・・・・・・・・・・・・・・金成均~他
(敬称略)
お話は、江戸の町
拾い屋の徳 ある日孝行屋から
山形の紅花の豪商 紅屋の旦那に
間違えられる
あまりに似すぎて孝行屋は
別人と言い張る拾い屋徳に
全く信じる様子もなく
よほど込み入った事情でも
あるのだろうと去って行く。
このことを発端に
徳は山形に旅に出る。
北へと向かううちに
言葉の違いに辟易しながら
付いた紅屋の店
見た目が紅屋の喜三郎と
瓜二つの徳
行方知れずだった旦那さま
喜三郎が帰ったと大騒ぎ。
誰一人 疑う者すらいない・・・
知らないことばかりで
辻褄の合わない事は
天狗隠しに会い
まだ記憶が戻っていないと
ごまかしながら
土地の言葉も懸命に
話し、喜左衛門になりすましが
上手く行きそうなある日
江戸の釜七が追いかけて来た。
いいとこの旦那に収まった
徳から金をせびろうとする・・・・
・・とまぁコレね
3時間30分もある大作です(笑)
まだまだお話は続くし
事件は起こる。(笑)
亀治郎・徳
なんか凄いものみせて貰った
そんな感じ!
出ずっぱり
方言と江戸弁使い分けて、
台詞は淀みなし。
そして動きっぱなしです。
途中 震えながら去って行く
シーンがあるのですが
タップでも踏むかのように
カタカタとかなり早い足の動き
そうだ~今日ニュースで
やっていたダブルダッチも
飛べそうな速さだった(笑)
最後に舞台上で白装束になるのですが
これもさすが所作が決まる!
魅せ方が上手いです。
永作・おたか
方言だけの台詞の洪水
時々分からないくらい(笑)
喜三郎の帰りを待ちわびる妻
前半は、可愛い妻。
喜三郎が偽者かもしれないとの
噂も消してくれる恋女房。
しかし良く出来たお芝居で
後半の成り行きに
おたかの思いは・・・何処にある?
とにかく舞台を縦横無尽に動く
徳(喜三郎)を取り囲む
人々が・・また手堅い。
梅沢・花虫さん
なんか可愛くて粋な姐さん(笑)
徳が喜左衛門ではない事に
気がつき・・・さあどうするのか
植本番頭さんもチョコチョコ
身軽で隅に置けない。
山本さんのキャラも上手く
嵌ってます。
花王さんはお婆さまですから~(笑)
たかおさん然り
孝行屋・・・背負われてるんだよね~
いい喉も披露してくれてます。
この出演者が揃い
ずっしりと重さを感じさせる
舞台になった感じがします。
いかにもお芝居、時代物という
感じを心置きなく楽しめる舞台。
いや~面白い舞台でした。
こういうの 大好き!(笑)
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