現在の閲覧者数: 『父と暮らせば』8・23マチネ - hatti元気の素 観劇 ミュージカル

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『父と暮らせば』8・23マチネ



紀伊国屋サザンシアター

二人芝居・・・
辻さん やっぱ凄い

栗田さん
しっかり食いついてるッ!

『父と暮らせば』
全くの初見です。

映画もつい先日WOWOWさんで
放送してくれたので録画はしたものの
こちらの舞台をまっさらな
状態で見たい気がして
まだ見ていませんでした。

キャスト
福吉竹造・・・・・・・・辻萬長
福吉美津江・・・・・・栗田桃子
    (敬称略)

もう3度目になると言う
このお二人の

こまつ座
 
  『父と暮らせば』

粗末な家。雨が降れば
雨漏り 雨粒を受ける器が
家中に並ぶ。

雷を怖がる桃子
座布団を頭に押入れに隠れ
桃子を呼び寄せる父
そんな父との会話で始まる
『父と暮らせば』は
台詞が広島弁だ。

以前は平気だった稲光りを
それほど恐れるのは
父娘が、被爆体験を持ち
稲光りを見ると原爆投下の
哀しい光景を思い出すからだと
言う・・・・・



父竹造(辻萬長)は
冗談ばかり言うひょうきん者?
明るい父は娘の幸せを願う

娘に思いを寄せる青年が
いると察して応援団長を
買って出る

そんな父娘の会話から
浮き出してくるのは、
美津江と父竹造 二人の会話で
語られる 原爆投下の日の様子

折悪しく故郷に帰っていた
幼馴染の友が亡くなった様子

その母の恨み言 

友も その母も  
・・・と多くの命が一瞬に奪われた

太陽が二つ見えた
そんな体験を語る父

倒れた家屋の下敷きになり
逃げられない父
助けようとする娘
娘だけでも逃そうとする父
実は父は亡くなっていたのだ。

娘は父を見捨てたと後悔する。
生きているのが申し訳ない。
うちは幸せになってはいけんのじゃ。

頑なに顔を伏せ 幸せから目を
逸らす娘をつつむ父の想い。

原爆投下・・・・
二度と繰り返さない為にも
語り継がなければいけない事を・・
被爆の様子を伝えられる作品、
ず~~ッと演じ続けて欲しい
作品だと思う。

演じるお二人の会話だけなのに
生きるという事について
考えさせられます。

ラスト、涙を溢れさせた
大きく手を振る美津江の笑顔が・・
とても印象に残りました。

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