2012-03-11 (Sun)✎
日生劇場
『ジキルとハイド』
ジキル役に石丸さんを迎えての
2012年版の開演です。
出演
ヘンリー・ジキル
/エドワード・ハイド・・・・・石丸幹二
ルーシー・ハリス・・・・・・ 濱田めぐみ
エマ・カルー・・・・・・・・ 笹本玲奈
アターソン・・・・・・・・・・吉野圭吾
ストライド・・・・・・・・・・畠中洋
執事プール・・・・・・・・・・花王おさむ
ダンヴァース卿・・・・・・・・中嶋しゅう
KENTARO 石山毅 石飛幸治
若泉亮 岡田静 山田展弘
寺元健一郎 二宮優樹 吉田朋弘
松岡美桔 島田彩 やまぐちあきこ
山中美奈 関谷春子 岡村さやか
(敬称略)
日本初演から見ている
『ジキル&ハイド』
ガブリエル・ジョン・アターソン役は
段田安則(2001年)
池田成志(2003年)
石川禅(2005年)
戸井勝海(2007年)
(敬称略)と
再演ごとに代わってきたけれど
今年はアターソン以外の役も
アンサンブルさんも含め
思い切ったキャスト変更だ。
鹿賀さんでイメージが出来上がっている
ヘンリー・ジキルを
石丸さんが演じる・・・
期待半分 不安半分?(笑)
エマとの年齢差が見えようと
癖のある鹿賀節であろうと
半端ない存在感。
その場の空気をねじ伏せてしまう
あの役に向かう力強さが凄かった。
応援中の石川禅さんが
初演・再演でサイモン・ストライド役
再々演でジョン・アターソン役で
出演していたので
初演2001年を見て・・
再演は見られなかったかな
2005年の禅さんジョンを見るためリピートしまくり
2007年禅さん出演なしに・・一公演だけ(笑)
アンサンブルさんもお馴染みの方が
多くてコーラスも聞き応えのある舞台だった。
そして今回のジキハイ!
石丸ジキル・濱田ルーシー
笹本エマ、共に素晴らしい
歌声を響かせてくれる。
石丸ジキル&ハイド
綺麗に歌い上げる
その分・・アッサリしてるような?
『エリザベート』のトート役で
感じた粘っこさはなく、
素直に歌っている感じです。
比較対象が鹿賀節では
厳しいんですけど・・・ネ
ハイドになると声を低めに
叫ぶような歌い方を多用して
喉に負担がかかりそうだ~。
濱田ルーシーと笹本エマ
その目に♪
火花が散るような・・・(笑)
聞きごたえあるシーンに
なってま~す。
濱田ルーシー
真っ赤なルージュ
圧倒的に迫ってくる歌声
あんな人が♪
会場に響き渡る歌声で
大きな拍手でした。
大胆な衣装
四季にいたら
たぶんこういった役は
なかったろうなぁ~
笹本エマ
歌に不安なし!
ファルセットも弱くならず綺麗に
伸びて・・・・
ストレスなく聞くことが出来ます。
落ち着いた包容力も感じさせるエマ。
でも・・・新しいメンバーだからか
上手いっ!とは思うけれど
役としての印象はまだまだ弱いかも。
執事のプールもジキルを見守る
愛情感がまだ薄い感じだなぁ~
吉野・ジョン
明るくフットワークの軽いジョン(笑)
アンサンブルさんに混じっての
動きも軽快です。
ジキルの数少ない友人
でもジョンはたくさん友人が
いそうな魅力的なジョンでした。(笑)
ハイドに思わず発砲してしまった
ジョンは 背中を向けて仁王立ち。
じっと動かず・・・・
禅さんジョンで ハイドが現れて
倒れ込むジキルを介抱する動きも変り
吉野ジョンは、肩を抱きかかえ
舞台袖口にジキルを連れて行くように
なっていました。
中島・ダンヴァース卿は小柄なのと
歌が・・セリフのままと言うか
セリフに音の高低をつけてるように
聞こえて来ます。
玲奈エマの歌声に
セリフで応えてるように
聞こえるので・・歌の流れが
途切れるように感じたのが
残念です
印象に残っている
禅さん 浜畑さん 蘭々ちゃん
鹿賀さんジキルの4重唱。
仕事をするだけ♪
大好きだったので
注目の曲
この曲もキャスト変更で
ダンヴァース卿だけセリフな感じで
ちょっと曲の印象も変ったみたい。
畠中・サイモンは
嫌味な役、酔っぱらって絡むし~
ジキルには相手にされないけど・・(笑)
役としては・・今までと変わっていないけど
嫌味さも人によって違うものだと
石川禅さんと宮川浩さんのサイモンを
思い出してしまいました。
クロソップ将軍や
サベージ伯爵
ベイジング・ストーク卿も一新
KENTAROさんは最後まで
スキンヘッドではなかったよ~(笑)
ハイドに次々と殺されてしまう
権力の手先の方々ですが
殺され方が・・かなり変更に
なりましたね。
結婚式 幸せに向かって
歩き出そうとする二人を
悪魔のハイドが狙う
哀しい幕切れの
『ジキルとハイド』
特に大きくキャストがかわり
演出も変更が入ると
別の舞台のような面も見えて来るようで
前作までを見続けて来た身としては
作品として充足感がちょっと弱いかな?
鹿賀ジキル・・やはり凄かった
林サベージ卿や
以前の大須賀ベイジング・ストーク卿など
印象の強い人ばかり・・観てるから・・
もちろん禅さんもいたし!(笑)
このキャストでの公演は まだ始まったばかり
新しい『ジキルとハイド』の歴史を刻む事でしょう。
カーテンコールの最後に
石丸さんから挨拶があり
こんな内容のお話だったと・・
~大震災からちょうど一年
大勢の方が亡くなられました。
皆さまを一緒に黙祷をささげたいと
思います
黙祷・・・・・・
会場内 静かな時間が流れます。
今ほぼ、震災前の日常に戻り
毎日を過ごしているけれど
まだまだ震災の爪痕は深く
忘れてはいけないのだと
思いを新たにしました。
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