現在の閲覧者数: 『ガラスの動物園』3・17マチネ - hatti元気の素 観劇 ミュージカル

hatti元気の素 観劇 ミュージカル

石川禅さん応援中! hattiの元気の素、舞台観劇日記です。

TOP >  その他 演劇 >  『ガラスの動物園』3・17マチネ

『ガラスの動物園』3・17マチネ


 @シアターコクーン
上演時間 約2時間50分

灰色の打ちっぱなしの
コンクリートのような壁に
6つのドア。

タイプライターの置かれた机も
同じ色調だ。

ウィングフィールド一家
母・アマンダと子供たち
トムとローラ
閉塞的な生活の中に
招かれたトムの友人ジム
ジムの訪問で
僅かな波紋が大きく
拡がってゆく

トムの回想の形で始まり
トムも劇中に加わり
4人のキャストと
そして不思議なダンサー
あれはダンスと言うより
家族の心のざわめきだろうか?


出演
アマンダ・・・・・・・・・立石凉子
ローラ・・・・・・・・・・深津絵里
トム・・・・・・・・・・・瑛太
ジム・オコーナー・・・・・・鈴木浩介
        (敬称略)


強くて口うるさい母親

不満だらけの職場に縛られて
現状から逃げたいトム

足が少し不自由で
自分の内側に閉じこもる姉の
唯一の趣味はガラスの動物の
コレクション。

母は、昔話をしては
トムを苛立たせる。
姉ローラの幸せを願う母に頼まれ
姉のローラに引き合わせる
目的を隠したまま
同僚のジムを夕食に招く。

訪ねて来たジム(鈴木)は
ローラが高校の時、
ほのかな思いを寄せた人だった。


立石アマンダ
強い母 そして哀しい。
そんな母親
自分が正しくて
子どもの言う事には
耳を貸さない。

深津ローラ
オドオドとした
小さな声で話すローラ
消え入りそうなローラだ。
仄かな恋を母に語るローラは


瑛太・トム
現実の重みから逃げたいと
思い続けて・・母と衝突を繰り返す。

家族の交わす会話が
良くありそうな話で
時に可笑しい。

鈴木・ジム
閉塞的な家に
外から何かを運んでくる彼。
ローラが高校時代に密かな
思いを抱いた相手でもあった。
そんな役まわりで
母も弟も開けられなかった
ローラの心の扉を開けた人

大きな事件も起こらず
友人が食事に招かれただけ

ガラスの動物園
ローラのお気に入りの
ガラスのユニコーンを持って
ジムは自分の世界に
かえってゆく。

トムは家を出てゆく
ローラと母が残り・・・・
家族の生活は続いてゆくのだろう。

静かな舞台
言い争うシーンがあっても
一言で言えば、静かなお芝居。

そんな印象の舞台でした。


関連記事

コメント






管理者にだけ表示を許可