現在の閲覧者数: 『木の上の軍隊』4・27ソワレ - hatti元気の素 観劇 ミュージカル

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『木の上の軍隊』4・27ソワレ

太い蔓の絡まる虚のある大木
舞台の真ん中にデンと構える。

出演
新兵・・・・・・・・・・・・藤原竜也
上官・・・・・・・・・・・・山西惇

語る女・・・・・・・・・・片平なぎさ


ヴィオラ演奏・・・・・・徳高真奈美

戦に慣れぬ新兵と上官
敵から身を隠し
島の中央にそびえるガジュマルの樹の
上で敵の様子を覗う。

敵の野営基地は木の上から
監視することが出来る。
昼は木の上に隠れ
夜は食糧を漁る

たった2名の軍隊
その繰り返しの日々の中
何時しか時をを重ね
二度の春 二度の夏 
二度の秋・冬。
上官と新兵はその環境の中でも
理解出来ぬままだった。


語る女が状況を知らせながら
思い出の中の 上官の妻
新兵の恋人にもなる(笑)

沖縄の大地
実在の 木の上で暮らしていた
2名の兵隊


家族を守り 国を守る
上官の身に染みついた考えと
牛飼いだった新兵の思考の違いは
上官の苛立つ思いを増幅してゆく。


2年の後 島民の手紙によって
敗戦を知っても
身の処し方に悩み
木から下りる事を拒む上官。

ついに樹を下りた二人は
その後2度を会う事はなく
木の上の生活を語る事も
無かったと言う。

しかし二人の心の中には
いまでも・・木の上から視た
闇の世界が拡がっている・・・

そんなエンディングで
新兵役の藤原さん
上官役の山西さん
絶妙の二人。

語る女
狂言回しとしての存在。
上手く物語を繋いているけれど
新兵の恋人役・・とか
ちょいキツイかも(笑)


二時間弱の一幕芝居、
場面転換もなく木の上だけ。

それでも見るものを惹きつけて
離さない空気がある。

パンフを購入したら
~いのちを守る葉っぱがじゅまる~
のプレゼンがありました。







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