2014-02-26 (Wed)✎
本日は新国立劇場・小劇場
4作品まとめて購入した
最後の作品(笑)
『アルトナの幽閉者』

次回のセット売りは
仕事スケジュールの見えない状態と
演目の惹かれ具合により
セット購入を断念したのですが
セット売りお席の確保も早めに出来て
割引価格が嬉しい制度(笑)
先日まで『モンテ・クリスト伯』で
色気のあるダメ夫で歌声を
響かせてくれていた岡本さん
『ヴェニスの商人』で
彫の深い色男を演じていた
横田さんが出演。
美波さんの舞台は『遠い夏のゴッホ』以来かな?
ヴェルナーとヨハンナ夫妻は
父に呼ばれ家
父と妹レニが待つ家に
訪ねて来る。
応接セットが置かれた部屋が
最初のシーン
暗転の後、フランツの
引きこもりの部屋に変わる。
こちらには、ヒットラーの
大きな肖像画が部屋中を見下ろしている。
後はフランツの兵役時代の部屋も
少しだけ出て来る
シーン事の切り替えは
思い出話のように語られるため
別のシーンの登場人物が
端っこでじっとシーンを
見つめていたりしても
違和感はない。
『アルトナの幽閉者』
出演
フランツ・・・・・・・・・・・岡本健一
ヨハンナ・・・・・・・・・・・美波
ヴェルナー・・・・・・・・・横田栄司
レニ・・・・・・・・・・・・・・吉本菜穂子
父・・・・・・・・・・・・・・・辻萬長
護衛隊長
/ハインリヒ軍曹・・・・・北川響
クラーゲス中尉・・・・・西村壮悟
山本道子(声の出演)
父 長男フランツ
次男ヴェルナー
その妻 ヨハンナ
長女 レニ
フランツの軍隊時代の
中尉と軍曹
一家に訪ねて来る護衛隊長?
登場人物はこれだけです。
戦火の色濃くなるドイツ
成功者の父は 咽頭癌に
犯され余命6ヶ月と宣告を受ける
次男夫婦を呼び寄せ
事業の引き継ぎと家での
同居を望む・・・が
ヴェルナーの妻 ヨハンナは
強硬に同居を拒む。
家には兵役に行き
死んだ事になっている長男が
心の傷を抱え レニの世話を受け
部屋に引きこもり 13年を
過ごしていたのだ・・・・・・・・・・・・。
台詞の洪水のなか
人間の心の傷 闇 恐怖
希望 恋慕、親子の情愛
ありとあらゆるものが
溢れだして来る。
ヨハンナの存在が
風を起こしても
歪んだままの家族の
傷は 癒える事はない。
観終わった後
ざらつく感じを残す舞台。
岡本フランツ
引きこもりの部屋での狂気
時折見せる甘えの表情や
諦めの表情が怖いくらいだった。
横田ヴェルナー
力はあるのに
父親の力に逆らえない
コンプレックスを持った次男
兄にも複雑な思いを持つ
横田さんも上手いなぁ。
妻ヨハンナの強さに
救われていたヴェルナーだが
父の前に出ると・・・
そんな次男が
妻とフランツの間にある
何かを感じとり嫉妬する。
夫婦の間に流れる微妙な
感情の揺れを見せて
くれました。
美波ヨハンナ
自立した女性
フランツと出会い
フランツの支離滅裂な言葉から
彼を理解する。
吉本レニ
自暴自棄な気配さえ見える
長女レニ
13年、扉の向こう側で生きる兄を
理解できるのは自分だけ
そんな自負もあるレニだった。
辻さんは
余命いくばくもない父役
子どもたちを威圧し続ける
成功者の父、
重厚な父親像でした。
父親の前で感じる無力感が
フランツを追い詰める。
ギシギシと音を立てて
壊れてゆく家族は
崩れて行くのを止められない。
一人 また一人と舞台から
消えて行くエンディング。
ガッツリ芝居の3時間25分!
役者さん同士も戦ってる。
そんな感じの舞台で
見応えあり。
観終わったあと ふぅ~っとため息(笑)
ちょっとだけ疲れを感じた舞台でした。
4作品まとめて購入した
最後の作品(笑)
『アルトナの幽閉者』

次回のセット売りは
仕事スケジュールの見えない状態と
演目の惹かれ具合により
セット購入を断念したのですが
セット売りお席の確保も早めに出来て
割引価格が嬉しい制度(笑)
先日まで『モンテ・クリスト伯』で
色気のあるダメ夫で歌声を
響かせてくれていた岡本さん
『ヴェニスの商人』で
彫の深い色男を演じていた
横田さんが出演。
美波さんの舞台は『遠い夏のゴッホ』以来かな?
ヴェルナーとヨハンナ夫妻は
父に呼ばれ家
父と妹レニが待つ家に
訪ねて来る。
応接セットが置かれた部屋が
最初のシーン
暗転の後、フランツの
引きこもりの部屋に変わる。
こちらには、ヒットラーの
大きな肖像画が部屋中を見下ろしている。
後はフランツの兵役時代の部屋も
少しだけ出て来る
シーン事の切り替えは
思い出話のように語られるため
別のシーンの登場人物が
端っこでじっとシーンを
見つめていたりしても
違和感はない。
『アルトナの幽閉者』
出演
フランツ・・・・・・・・・・・岡本健一
ヨハンナ・・・・・・・・・・・美波
ヴェルナー・・・・・・・・・横田栄司
レニ・・・・・・・・・・・・・・吉本菜穂子
父・・・・・・・・・・・・・・・辻萬長
護衛隊長
/ハインリヒ軍曹・・・・・北川響
クラーゲス中尉・・・・・西村壮悟
山本道子(声の出演)
父 長男フランツ
次男ヴェルナー
その妻 ヨハンナ
長女 レニ
フランツの軍隊時代の
中尉と軍曹
一家に訪ねて来る護衛隊長?
登場人物はこれだけです。
戦火の色濃くなるドイツ
成功者の父は 咽頭癌に
犯され余命6ヶ月と宣告を受ける
次男夫婦を呼び寄せ
事業の引き継ぎと家での
同居を望む・・・が
ヴェルナーの妻 ヨハンナは
強硬に同居を拒む。
家には兵役に行き
死んだ事になっている長男が
心の傷を抱え レニの世話を受け
部屋に引きこもり 13年を
過ごしていたのだ・・・・・・・・・・・・。
台詞の洪水のなか
人間の心の傷 闇 恐怖
希望 恋慕、親子の情愛
ありとあらゆるものが
溢れだして来る。
ヨハンナの存在が
風を起こしても
歪んだままの家族の
傷は 癒える事はない。
観終わった後
ざらつく感じを残す舞台。
岡本フランツ
引きこもりの部屋での狂気
時折見せる甘えの表情や
諦めの表情が怖いくらいだった。
横田ヴェルナー
力はあるのに
父親の力に逆らえない
コンプレックスを持った次男
兄にも複雑な思いを持つ
横田さんも上手いなぁ。
妻ヨハンナの強さに
救われていたヴェルナーだが
父の前に出ると・・・
そんな次男が
妻とフランツの間にある
何かを感じとり嫉妬する。
夫婦の間に流れる微妙な
感情の揺れを見せて
くれました。
美波ヨハンナ
自立した女性
フランツと出会い
フランツの支離滅裂な言葉から
彼を理解する。
吉本レニ
自暴自棄な気配さえ見える
長女レニ
13年、扉の向こう側で生きる兄を
理解できるのは自分だけ
そんな自負もあるレニだった。
辻さんは
余命いくばくもない父役
子どもたちを威圧し続ける
成功者の父、
重厚な父親像でした。
父親の前で感じる無力感が
フランツを追い詰める。
ギシギシと音を立てて
壊れてゆく家族は
崩れて行くのを止められない。
一人 また一人と舞台から
消えて行くエンディング。
ガッツリ芝居の3時間25分!
役者さん同士も戦ってる。
そんな感じの舞台で
見応えあり。
観終わったあと ふぅ~っとため息(笑)
ちょっとだけ疲れを感じた舞台でした。
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