2015-09-14 (Mon)✎
@中日劇場
名古屋で大楽
この公演 今期すべての舞台が
終わってしまいます。
舞台の最後を惜しみながら
舞台で生きるギュレンの町の人々を
目に焼き付けようと名古屋の地まで
やってきました。(笑)
12:00開演
客席のざわめきが大きかった。
クリエ公演では・・
音の始まる前 かなりの時間
あの音楽を 今か!と待ち受ける
静寂の時間がありました。
舞台の世界に誘って貰おうと
舞台の始まりを待ち受ける静寂、
あの緊張が大好きでした。
なので今日のざわつきは少しだけ
残念な思いを感じたものです。
それは客席でのこちらの思い。
舞台上のキャストさんたちは
千穐楽の 気負いも力みもなく
素晴らしい舞台を魅せてくれました。
安心して見ていられる舞台。
しかし救いのない話だと言うのに
これだけ惹きつけるのはなぜ?
涼風クレア 祐様アルフレッド
今井市長 今署長 中山牧師さま
禅校長 と主だったキャストが
これ以上ないくらいキャラにはまり
魅力的に舞台上で生きてくれたから。
その上 このカンパニー
アンサンブルさん達まで穴がない!
涼風クレア
また細くなってしまった?
お疲れも少し見えますが
それが 復讐に燃える凄惨さを
引き立てます。
迫力という一言では足りません。
パワーは衰えず。
恐るべし涼風さん。
祐さまアルフレッド
ゲルハルト署長の所に駈けこんできて
クレアを逮捕してくれ
そうでなければ俺を保護しろ~
ゲルハルトにいろいろ言われますが
このシーン わかるか?と言われて
大きく首をかしげる
お前の店が儲かってるんだろ?と言われ
うんっ・・・と大きくうなずいてしまい
ちがうちがうと打ち消すところ
椅子を横座りしてガタガタするところは
子どもみたいだし。
酷い男なのにマチルデと同じく
守ってあげたくなる(笑)
このキャラ 祐さまでピッタリ
死を決意した歌では
朗々と歌いあげロングトーン♪
町の人々の買い物に
箱を投げ捨てるアルフレッド
今日のマチルデさん
あなた落ち着いて~って叫んでました。
このシーンマチルデの静止シーンが
増えてから 日を追って止め方が
激しくなってます。
今日で終わりですが あなた!は
初めてのような気がする。
今までたしか 落ち着いてだけか
名前を呼んでいたと思っていたけど。
しかし ラストのクレアとマチルデの
睨み合い 本当に怖くなってる。
誰にも壊せない筈の愛の砦を
失ったマチルデ
亡骸となったアルフレッドを
自分の下に取り戻した?クレア
どちらが勝ったのか?
悪に負けて 殺人者たちに
加わってしまう 暗い顔をした
禅校長の未来は・・
良い日がきっと来る
いい人がきっと勝つと
信じていればいいと言ったレーナ
アルミっぽい衣装を着る事は
なかったのでしょうか?
金が入れば次世代を育てる事が
出来ると歌っていた禅校長ですが
クレアの真実の来訪の意味を
知ってからは・・
地獄の門への歩みは止まることなく
本日は 泣きが入ったシーン
自分の良心など 無意味だと嘆く
爺獄の門が開くぞー~~~~~~♪
ロングトーンで聞かせてくれたけど
聴いていて哀しくなる歌声、
足元は 口をあけた地獄の門に
向って行く その足どりでした。
町の未来は・・また破綻への道を
きっと歩んでしまうと (原作では 20年後らしい)
暗い未来を想像できるラストですが
リピートして想像させる余地を残し
考えさせてくれます。
暗転の隙に何があったのか?
考えさせてくれる舞台。
何から何までみせて丁寧に
説明してくれる舞台も
ありますが・・
正反対の舞台だなぁと
そして それがドン・ピシャ(笑)
舞台は 全部照明のもとにさらして
説明してくれなくてもいい。
そんなやさしさは要らない。
この考えさせてくれる舞台の
間というか 隙間というか
嵌りました~。
何度も何度も見ても その都度
違う表情を見せてくれたのも
この舞台でした。
再演が決まって 千穐楽カテコも
別れの淋しさよりも 精一杯の舞台の
楽を迎えられた感謝と再演へ向けての
決意(笑)
涼風さんが 一年後まで
再演を演じる事を胸に生きて行けます
みたいな挨拶だったんだもの(笑)
再演を願う 多くのお客様の願いは
叶えられました。
ここでもう一つ CDもしくはDVD化の
願いが叶えられる事はないのでしょうか?
次回も 頑張ってアンケートは
書き続けよう(笑)
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