
@新国立劇場 小劇場
3月 シアタークリエに通っている
最中なのですが
日曜・・・と言うのに クローズ貸切
どちらかの会社?でしょうか。
一般にはチケット購入ならず。
フラニーのセリフじゃないですが
早々と諦めを覚え
他の公演のチケを押さえました。
それがこれ!
奇しくも 演者9名の作品でした。
舞台は 刑務所。
BC級戦犯として捕らえられ
いつ 死刑執行されるのか
わからない状況、
舞台セット 独房部屋6室のドア
奥の高くなった場所は
首吊りの処刑台
独房前の共通巣ベース、
顔を洗い 歯を磨き
将棋代わりの石を並べ
配給されるビスケットを
頬張る。
最初は5人の囚人だったが
新たに一人連れて来られる。
一旦は無罪として釈放された男
再び囚われ 6人に
看守A 看守B その上官
ナラヤナンで 出演者
9名が揃った。
無罪と力説し
明日に希望をつなぐ者
故郷に思いを馳せる者
ただ 自分の不運を嘆く者も・・・
日本国軍人大佐
下級軍人
朝鮮人だが日本軍の下で
虐待行為をしたとされ囚われた者
泰緬鉄道を完成さえるため
捕虜を 強制労働に駆り立て
死なせたと言う罪
同房のドアから壁には
鉄道の駅名が書き連ねられていた。
演劇を目指していた若者は
ここでも マクベスの台本を
手放さない。
複雑な思いを抱える者同士が
日々の出来事の中
本音を吐露してゆく。
出演
朴 南星(清本南星)・・・・・・・池内博之
黒田直次郎・・・・・・・・・・・・・平田満
山形武雄・・・・・・・・・・・・・・・浅野雅博
李 文平(清原文平)・・・・・・・尾上寛之
金春吉(金田春吉)・・・・・・・丸山厚人
小西正蔵・・・・・・・・・・・・・・木津誠之
ナラヤナン・・・・・・・・・・・・・チョウ・ヨンホ
看守A・・・・・・・・・・・・・・・・岩男海史
看守B・・・・・・・・・・・・・・・・中西良介
(敬称略)
民族の感性の違い
家族との関わり方も違う
舞台を、 死を待つと言う
極限状態に置いて
本音を役者に語らせる。
孤高であれと 寡黙な軍人
その軍人を上官として
接する下士官
その軍人を
全ての元凶と恨む者。
強い意志を持った
マクベスの台本を
離さない青年
それぞれの人々の
背負った何かが
明らかにされて
その日は突然やって来る。
三名の名が 読み上げられ・・
死に赴く者と残される者
その心の交流がとても哀しい。
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最終更新日 : 2018-03-18