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六月歌舞伎『月光露針路日本』 6・24夜の部

DSCF7499.jpg
~つきあかりめざすふるさと~
風雲児たち

ルビがふってあって
後からタイトル見ても
絶対読めない自信がある

・・・ので書いておかないと(笑)
DSCF7511.jpg


実話からのかかれた原作を
歌舞伎化

みたに歌舞伎
DSCF7501.jpg



17人の船乗りたちが 遭難し
ロシアの島に漂着
帰国の許可を得るため
命を懸けたシベリアの
極寒の地の移動

一人 二人と仲間が姿を消し・・・・
日本に帰ることが出来たのは
わずか 2人

異国の地で 望郷の思いを
絶やす事なく ついには
故郷に帰還を果たすまでに
苦節10年

松也さんの 面白い
前口上は 客席巻き込み型


波乱万丈の物語が
歌舞伎になりました。

休憩2回を挟む 構成
一幕は すこし冗長な印象も。

これは登場人物も多く 目が
忙しいけど 2Fからオペラでは
追いつかないのも
影響あるのではと思う



でも 似たようなお芝居
宝塚であったような?

船出の人数は 24人だし
リーダーは海賊の末裔で
祝言を延期しての旅だったり
帰還までの帰還は3年で
設定は違うけど

流れ着いた島から
イルクーツクまで旅をしたり
時のエカテリーナに
帰国の申し出をするくだりもある
和央さんの
『望郷は海を越えて』と
よく 似てる気がするなぁ~


***************

三谷かぶき

大黒屋光太夫 幸四郎
庄蔵/エカテリーナ 猿之助
新蔵 愛之助
口上 松也
キリル・ラックスマン/
アダム・ラックスマン 八嶋智人
マリアンナ 新悟
藤助 廣太郎
与惣松 種之助
磯吉 染五郎
勘太郎 弘太郎
藤蔵 鶴松
幾八 松之助
アレクサンドル・ベズボロトコ
寿猿
清七/
ヴィクトーリャ 宗之助
次郎兵衛 錦吾
小市 男女蔵
アグリッピーナ 高麗蔵
ソフィア・イワーノヴナ 竹三郎
九右衛門 彌十郎
三五郎/ポチョムキン
・・・・ 白鸚 (敬称略)


今回 演目が
みたに歌舞伎なので
隈取はなし・・
普通のメイク
イメージは 上記写真の
6月歌舞伎 の 右側参照 (笑)

ロシアの宮廷衣装がスゴイ
宝塚に対抗?(笑)するかのような
キンキラ衣装の
猿之助さん エカテリーナさんが
観られます。
王冠もお似合いで
アイメイクも念入りに・・(笑)

ここでは オペラグラスを
ついつい 使ってしまいました。

誤って氷の海に落ちるシーンは
スッポンから・・
この辺りは 歌舞伎ならではですね
氷原をおっかなビックリ歩くシーン
奈落へ降りていったのか
2F席だったので 確信が
モテませんが 舞台の上
見事な尻もちをついて
見せたのは磯吉・染五郎さんでした?

あちこちに 笑いを誘うシーンが
仕掛けられ 三谷さんの香り(笑)

雪原横断の犬ぞり
リアルな縫いぐるみ風衣装の
ワンちゃんがたくさん
統率のとれた ソリ引き
可愛いゾ(笑)

走り続けて 倒れるワンちゃんたち
トンボ切って倒れたり
バタバタと倒れて行くが
イルクーツクの城が見えて来た!
すると 倒れていたワンちゃんたちも
起き上がり手を取り合って
喜んでた~
また言うよ 可愛い~♪ (笑)

ソリを引くシーンも
工夫されてて
一人 新蔵が反りからおちたのか
乗り遅れたのか
走って追いかけるシーンもあって
角度を変えて 分かり易く
舞台の印象が後を引く


八島さん演じる
キリルとアダムの
ラックマン親子
お髭ありと お髭なしが
大きな変化で
二役を強引に演じ分け !

存在感のある 飄々とした
愛すべき人物でした

あのキャラ・・魅力的だわ (笑)

八島 キリルの尽力もあり
エカテリーナから
帰国許可を受けることが出来たのだが

ロシアの地で暮らしていく
覚悟を決めた新蔵と
シベリア横断の際の凍傷で
片足を失った庄蔵を残し
帰国の途についたのだった


意識が遠のく仲間に
遠眼鏡を覗きながら
富士山が見えて来たと告げる
しかし大地を踏みしめるまでは
あと少し

薄れていく意識の中で
富士山が見えた 見えたよ~と
笑顔をみせながら
こと切れる仲間がいた

仲間が 思い描いた富士山が
舞台中央に見えて来るんですね~

美しい 富士の山が・・・
故郷に‥かえって来ました
その数 二名

とても 美しい幕切れを見せて
いただきました。


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