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『タージマハルの衛兵』 12・18マチネ

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@新国立劇場 小劇場


シリーズ「ことぜん」Vol.3は

『タージマハルの衛兵』

『どん底』
『あの出来事』
に次いで シリーズ完結


1648年、ムガル帝国のアグラ。
建設中のタージマハルの前が
舞台です
舞台には ほぼ何もないけど・・
壁らしきセットが両サイドに見えて
二人の衛兵が立つ!

フマーユーン…成河
バーブル・・・・・亀田佳明
(敬称略)


16年の年月をかけて
建設されたタージマハルが
いよいよ明日その姿を現す最後の夜
衛兵として 警備に立つ二人

明日までは・・・
タージマハルを見てはならない
私語厳禁 とされているのに
バーブルは フマーユーンに
あれこれと話しかけて来る

空想家でいろいろと
考えが浮かんでは消え
黙っていられない

規律は守らなくてはいけない
そう考えてしまうフマーユーンは
バーブルを黙らせよううと
説得するのだが…

この二人の会話から
子どもの頃からの友人で
家族の様子や 育った環境が
透けてくるのだ


衛兵として 此処に立つ
下っ端だけど守りたい仕事だ。

絶対権力を持つ
皇帝の存在
その世界の中で生きる
二人の考え方 生きる術

二人は 絶対に観てはならないと
命令された壁の向こうの
タージマハルを見てしまう・・

美しいタージマハル
皇帝の愛妃のための霊廟
美しいその建物を作った皇帝は
今後 これ以上の建物を建てる
事が出来ぬよう
タージマハル建設に従事した
2万人の人々の手を切り落とせとの
命が下る

二人の衛兵がその役を
やらなくてはならなくなった。

2万人もの手を切り落とした二人

罪悪感にさいなまれるバーブル

仕事だと割り切るように
自分に言い聞かせるフマーユーン

二人の生き方の違いが
顕著になって来る

皇帝への反抗を
口にするバーブル

命さえ危うくする
その言動を止めるために
フマーユーンの行動は・・・・。




ラストシーンで
黙って衛兵として
立ち尽くすフマーユーン

隣にバーブルの姿はない!


理不尽しかないような世界
絶対的権力の下

抗う事が許されていない世界で
どう生きるのか

二人の対比が 暗い舞台の中に
浮かびあがった。

二人の会話だけで
あの世界を見せてくれた
1時間45分

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二人の作り出す世界に
惹き込まれ‥
息つく暇もなかった~。

そういえば 新国立劇場
こんな飾りつけがありました~

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