『物語なき、この世界。』 7・27 マチネ

＠シアターコクーン

新宿・歌舞伎町
場末らしい街角が
舞台に作られていて
高い位置に並ぶ
ネオン 看板・・
居酒屋 ラーメン屋
ATMも見える
キャバクラ・・店長さんの
客引き（笑）

喫煙所などのいくつかの
独立した舞台セット
雑居ビルもあり
セットがくるりと回転すると
カウンター テーブル客席などの
建物内部が作られていて・・
凝っているなぁ

歌舞伎町の人混みは
映像！


出演

菅原裕一・・・・・・・岡田将生
今井伸二・・・・・・・峯田和伸
田村修・・・・・・・・・柄本時生
鈴木里美・・・・・・・内田理央
風俗店店長・・・・宮崎吐夢
警察官・・・・・・・・米村亮太朗
橋本浩二・・・・・・星田英利
橋本智子・・・・・・寺島しのぶ

風俗嬢（キャバ嬢２）・日高ボブ美
キャバ嬢１・３・・・・・・・増澤璃凜子
キャバ嬢１・３ ・・・・・・仁科咲姫
OL・・・・・・・・・・・・・・有希
(敬称略)

しかし 褪めてクールな舞台
倦怠感・惰性

人の生命力 生きる希望など
どこかに置き忘れたような
人々・・・
だから物語がないのか？

本当は ここにいる 人々
それぞれに これまでの
生きて来た道筋が
あるだろうに・・
それは全くみせない舞台

学生時代の友人と
偶然の出会いがあっても

ただなんとなく

目的もなく 街を歩き
はずみで・・・

人の繋がりも 淡く儚い

メインの二人も
他の登場人物も
印象が薄くて
物語が・・・ないっ！

友人と会い ちょっと飲み
待ち合わせた職場の
アルバイト 登場
そのシーンだけで 一幕
休憩にはいったよ（笑）

ほんと リアルな新宿の
街にいるとある男女たちの
行動を舞台に乗せただけ？

居酒屋で 酔っぱらいの
中年男性もいるし
連れのOLに絡むし～

登場人物の物語も
一切なし・・
二幕 少しだけ 物語さしき
事件がおこるが・・

寺島さんも 生きるのに
疲れた感のある スナックのママ。
どことなく これまでの
人生が見えて来るようなママは
さすがと思った。



惰性 停滞感
若い登場人物に
未来が見えないって
でも上演時間は けっこう長め。

タイトルに偽りなし （笑）
ほんと物語のない舞台だった。
何を伝えたかった舞台なのかなぁ～

ちょっとクール過ぎのような？
いろいろなタイプの演劇が
あるけれど コレまで拝見してきた
舞台とは 異質な感じがのこり
熱量 高揚感に乏しいかも。

コロナ禍の 新規感染者増加傾向
劇場側でも 懸命な感染防止対策
シアターコクーンさんも 例外では
ありません。

こんな状況下なので
敢えて 選んだ上演演目なのか
そんな事も考えながらの
直行直帰 （笑）